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糖尿病網膜症

糖尿病網膜症について

糖尿病網膜症は、腎症、神経症とともに糖尿病の3大合併症の一つで、50∼60歳代の糖尿病患者さんのうち、38.3%の割合で網膜症を合併していることが報告されています。

糖尿病の患者さんの血液は糖が多くドロドロで固まりやすい状態になっています。そのため、網膜の毛細血管を詰まらせたり、血管の壁に負担をかけて眼底出血をしたりします。

こうして血液の流れが悪くなり、網膜に酸素や栄養素が不足し、本来はない弱い新生血管が出てきます。新生血管は簡単に破裂や出血をするので、網膜剥離と進み、視力の低下・失明に至ります。

糖尿病網膜症の症状

糖尿病網膜症は、進行の程度により大きく三段階に分類されます。

進行状況

健康

健康

初期 単純網膜症

初期 単純網膜症

血糖値をコントロールするために、食事療法や運動療法、薬剤治療を行います。

中期 増殖前網膜症

中期 増殖前網膜症

新生血管の発生を予防するためのレーザー治療(網膜光凝固)が必要になります。

末期 増殖網膜症

末期 増殖網膜症

視力が極端に低下し、失明の可能性があるので外科的治療がメインにまります。

当院の治療方法

レーザー治療(光凝固術)

糖網膜にレーザーを照射して新生血管の発生を防ぐ方法です。出血や白斑も治療できます。この治療で視力が回復するわけではありませんが、網膜症の進行を阻止することができます。単純網膜症の進行したものや、増殖前網膜症では特に効果があります。

外来通院で治療が可能で、点眼麻酔をして1回15~30分程度の時間で終了します。網膜全体の光凝固の場合は、数回に分けて治療します。

硝子体手術

新生血管が破れて硝子体に出血を起こす硝子体出血や、網膜が眼底から剥がれる網膜剥離が起きた場合には、硝子体手術が必要となります。

眼球内の圧力を保つために灌流液を注ぎながら、吸引カッターで硝子体内の出血を吸い取ったり、剥がれた網膜を元に戻したりします。眼内は暗いので、照明ファイバーで照らしながら手術します。

硝子体注射

硝子体内に、新生血管の出現を抑えるステロイドや、抗血管内皮増殖因子(VEGF)抗体などの薬剤を注入する治療です。効果が一時的なので、他の治療法と併用しながら繰り返し注射を行います。 糖尿病黄斑浮腫の場合は、保険適応があります。

〔 注意事項 〕

■定期検診の必要性

糖尿病網膜症は、自覚症状が出てからでは治療の範囲が限られてしまいます。糖尿病の診断を受けた人は、自覚症状がなくても、定期的に眼科を受診していただき、目の健康状態を調べる必要があります。